組織の文化をアップデートし、
ワクワクする“場”をデザインする。

お客様の表情が変わった瞬間
「オフィスのコンセプトを聞いた瞬間にワクワクして、本当に実現したいと思ったんです」。大手人材総合サービス会社のオフィス移転担当の方に、後日いただいた言葉です。

ビジネスの中心エリア・駅直結のビルから、立地や広さの面でこれまでより条件のよくないビルへ。経営戦略上は重要な意味をもつ本社移転も、そこで働く従業員にとってはネガティブに捉えられかねないオフィス移転でした。ワークプレイスデザイン部では、この移転の全体プロジェクトマネジメントを担当し、新たな経営ビジョンを実現していく場として、従業員がワクワクできるオフィスを、多様な関係者と共につくっていく必要がありました。そこで、キックオフ(社員総会)のサポートを通じて経営メッセージを把握していたコミュニケーションデザイン部と協力し、まずは目指すオフィス像を共有するためのオフィスコンセプトを策定することにしたのです。
日常的に“彩りが交わる”オフィスづくり
経営ビジョンを実現していくためには、新たな発想や行動のもととなる活発なコミュニケーションが生まれ、多様な人材や働き方を支援し、効率的に業務を推進できる場が必要です。また「変化」していくという意思・本気度を一人ひとりが意識できるように、オフィス自体にもこれまでとの「変化」を感じられる空間づくりを大事にしたいと考えました。

できたオフィスコンセプトが、「彩りが交わる場所 パレットオフィス」です。

様々な色を表す「彩」という言葉に、個性や強みの「才」と人材や働き方の多様性「差異」の意味を込めました。そして、それぞれが自分の色を出すスペースに加え、様々な色を混ぜ合わせて新たな色をつくり、未来を描き出していくエリアがある、パレットのようなオフィスにしたいと考えたのです。実際、オフィスには、組織の誰もがオープンかつ自由に打ち合わせや休憩などが行えるコミュニケーションエリアを設けました。また色が人に与える作用を活用し、自己表現や会話が活発になりやすいと言われるオレンジ色を使用したり、目的にあわせて2パターンの壁色の会議室を整備したり、また什器の彩りにもこだわっています。それまでのオフィスがグレーのモノトーン基調だったこともあり、社員の皆様にとっては一見して変化を感じられる空間となりました。

この新オフィスは多くの方にポジティブに感じていただけたようです。移転後まもなくしてとった従業員アンケートでも、65%以上の「打ち合わせの機会が増えた」という回答を得ることができました。
お互いの色を知り合う、年に一度の特別な場づくり
移転後の4月、社員全員が集まって方針共有と表彰、懇親を行う年に一度のキックオフ・イベントが実施されました。テーマは「Find Colors」。経営ビジョンと働き方改革をさらに推進していくというメッセージと、それをともに実現する多様な仲間を“体感”できる場を表現しています。

例えば、7色の発光が可能なリストバンドで事業部やそれぞれの色を感じるオープニング演出の仕掛けもその一つ。社長メッセージはより対話的な形式にし、表彰式も内容の共有重視パートと称賛・感動重視のパートをわけた仕立てに。最後は、部署ごとに自分たちらしい色を出して撮影した社員の動画をつないで作成したエンディング映像で、1日を締めくくりました。

このお客様のキックオフのサポートに、数年間携わらせていただく中で、社員の皆さまの雰囲気や組織風土がよりよく変化していくことを実感してきました。メッセージを自分ごととして捉え、ワクワクして実現したくなる、そんな特別な1日のストーリーを描き、カタチにすること。そして日常に戻ってオフィスで業務に向き合う中でもビジョンやメッセージを感じられ実践できること。さらに様々なコミュニケーション施策を通じて、行動を、変化を生み出していくこと。私たちは常にそんなサポートをしていきたいと考えています。